過敏性腸症候群。
いわゆる心身症のひとつと言われています。
私自身、この症状と長く付き合ってきました。
過敏性腸症候群は良くなるの?
この症状で悩んでいる方は多いと思います。
人によって感じ方も経過も違うので、はっきりしたことは言えませんが、私の経験としては 「軽くなっていくことはある」 と感じています。
私が発症したのは、今から30年以上前。
当時は今ほど知られていなくて、周りにも同じ症状の人はいませんでした。
今では名前を聞く機会も増え、 「おっ、仲間だ。一緒に乗り越えようね」 と勝手に心の中でエールを送っています。
医学も昔より進歩しているので、 今はもっと良いサポートを受けられる人もいるのかもしれません。
行動に制限がかかる、あの辛さ
この症状、本当に辛い。
いや、ものすごく辛い。
私が一番苦しかったのは20代の頃。
子どもたちはまだ小さくて、 「どこにも連れて行ってあげられない」 そんな罪悪感でいっぱいでした。
旅行にも行けない。
幼稚園の行事にも行けない。
「このまま一生どこにも行けないのかな」 そんな不安ばかりが頭を占めていました。
家から一歩出るだけで緊張。
近所のスーパーに行くだけでも、何度もトイレに駆け込む。
脂汗をかきながら「ヤバい…」と耐える日々。
それでも、子どもたちを公園に連れて行くために頑張って外に出ていました。
途中で「ごめん、帰ろう」と引き返すことも何度もあったけれど。
不思議なことに、家に着くと嘘のように落ち着く。
「いつでもトイレに行ける」という安心感は、本当に大きかった。
毎日が不安でいっぱいだった頃
毎日毎日、そのことばかり考えていました。
考えては泣き、考えないようにしてもまた考えてしまう。
「なんでこんな身体になっちゃったんだろう」 その思いが頭から離れませんでした。
当時はネットも普及していなかったので、 本屋に行って胃腸の本を何冊も買って読み漁りました。
それでも答えは見つからず、ただただ不安だけが残る。
それでも私は旅行が好きだった
こんな状態でも、私は旅行が大好き。
アウトドアも大好き。
「もう旅行なんて無理だ」と泣きながら、 それでも行っていました。
ただし、絶対に車移動のみ。
バスツアーなんて絶対無理。
マイカーなら「ちょっと寄って」と言えるから。
出発前はトイレにこもり、 道中もずっと緊張しっぱなし。
だから朝も昼も食べない。
でも、宿に着いてからの食事は最高に美味しい。
帰り道もまた同じように苦しむ。
そんな繰り返しでした。
それでも、少しずつ軽くなっていった
この状態がずっと続くのかと思っていたけれど、 年数が経つにつれて、少しずつ軽くなっていきました。
今まさに苦しんでいる人へ。
一生このままではないと思う。 少なくとも私は、そう感じています。